
間取りが同じマンションでも人気のある住戸の位置はだいたい決まっていて、分譲でも賃貸でも人気のあるところから埋まっていきます。
最下階、最上階、建物の端の住戸、中間の住戸、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
騒音の影響
子どもの足音や、引き戸を開ける際の音など、上階の音は下階に響きます。
ですから、静かな環境を望むなら最上階が望ましいでしょう。
最上階ではない上階に住む場合、どのような家族が真上に住むかで受ける影響が変わってきます。
最上階の一つ下の階の住戸であっても、すぐ真上の住戸に音を出す家族が住んでいれば気になるでしょうし、反対に1階に住んでいても、真上の住戸が大人だけの世帯であれ ば、最下階であっても上からの音はあまり聞こえないかもしれません。
また、1階なら下階への気兼ねもなく気楽に暮らせますが、上階に住めば下階への配慮が必要となり、どちらの方が良いかはケースバイケースと言えます。
季節ごとの過ごしやすさ
階別にみる季節ごとの過ごしやすさですが、夏は太陽が照りつける屋根に近い最上階が一番暑くなります。
例えば、エアコンなしで最上階の室温が一番高く30℃、その下の階では29℃、さらにその下の階では28℃、というように、ワンフロア下がるごと に1℃ずつ室温が低くなっていくとも言われています。
反対に冬場は、床下からの冷気の影響で最下階である1階が一番冷えます。
また、妻側(つまがわ)住戸いわゆる角部屋は窓が多い分、冷えやすくなります。
何が必要かを考える
マンションは様々な家族が入居する集合体であり、それがマンションライフの楽しさ、醍醐味でもあります。
どんな人が隣や上下階に住むかによっても左右されるという点では、やはり上下左右が隣人に囲まれる中住戸よりも、お隣が片側 だけで、窓が多く、採光条件の良い妻側住戸の方が良い条件がそろっていると言えそうです。
しかし、防犯面では窓が多い場合や1階の住戸など心配が増えます。
家族構成により快適な住戸の位置はそれぞれです。
今の家族の年齢や構成と10年後の家族の年齢や構成を考えた時ではまた見え方も違います。
長い目でみて、家族にとって理想の住居の位置を検討すると良いでしょう。
