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column 340.
戸建てとマンションはどちらがいい?維持費から見る戸建てとマンションのメリット・デメリット比較2017-10-19
マイホームを検討する際に、一戸建てとマンションのどちらにしようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
購入費用は一般的に、一戸建ての方が高いといわれますが、マンションで暮らすと毎月管理費や修繕積立金、駐車場代などのランニングコストがかかります。 それぞれで発生する維持費の項目住まいの維持費には、一戸建て・マンションともにかかる項目もあれば、それぞれにしかかからない項目もあります。 ともにかかる項目には、たとえば固定資産税や都市計画税などの税金、リフォームなどの修繕費、火災・地震保険料などが挙げられます。
ただし、これらは一戸建てとマンションとで費用が異なり、一戸建ての方が高い傾向にあります。
一方、マンションの場合、専有面積は一戸建てよりも小さく、リフォームもさまざまな制約によって大規模な修繕ができないため、上記にかかる費用は少なく済ませられます。 一戸建てにかかる維持費の項目と目安一戸建てにかかる維持費を、具体的にみていきましょう。 ●一戸建ての固定資産税
固定資産税は土地と建物それぞれにかけられ、自治体が定める固定資産税評価額をもとに算出されます。 ●一戸建ての修繕費(リフォームなど)リフォームなどの修繕費について、一戸建ての場合は項目が多岐にわたります。以下に項目の一例と、1回あたりにかかる目安費用を紹介します。
※日本FP協会「夢をかなえる くらしとお金のワークブック」より 上記の目安は1回あたりの費用ですから、仮に30年以上住み続けるなら、外壁塗装は2回(約200万円)、シロアリ防除なら5~6回(約100~120万円)は行うことになります。 さらに、キッチンやユニットバス、トイレなど設備交換も必要でしょうし、将来的にはバリアフリーに対応した改築費も検討する必要があるでしょう。 ●一戸建ての保険料
火災保険や地震保険などの保険料は、建物の仕様や保険会社のプランによっても異なります。 マンションにかかる維持費の項目と目安マンションの場合、税金、リフォームなどの維持費、保険料に加え、管理費や駐車場代などの支払いもあります。 ●マンションの固定資産税
マンションは区分所有になるため、一戸建てよりも固定資産税は安くなるのが一般的です。 ●マンションの修繕費(リフォームなど)マンションには、修繕積立金という一戸建てにはない費用が毎月かかります。
新築のマンションであっても、いずれは大規模な修繕工事が必要になるときがきます。 その額は、年間でおおよそ30万円。築年数の古いマンションほど高くなります。 ●マンションの保険料マンションの場合も、火災保険・地震保険の保険料は、建物の仕様や保険会社のプランなどによって異なります。一戸建てと比べると保険料は安く、火災保険は1年あたり5,000円~1万円前後、地震保険をプラスすると1~2万円くらいです(地震保険は地域によっても異なります)。 ●管理費・駐車場代などマンションで毎月かかるのが、管理費です。共有部分の清掃、設備の管理やメンテナンスなどに使われ、毎月1万円前後くらいのところが多くみられます。また、車を所有している方には駐車場代もかかります。毎月1~2万円くらいが目安でしょう。 一戸建てとマンションの維持費を比較これまで紹介した維持費を、一戸建てとマンションそれぞれ30年間住み続けた場合の合計額で比べてみましょう。
30年間の合計額を試算した結果、マンションの方が約1,000万円も維持費が高くなります。マンションでは、管理費と駐車場代だけで約1,000万円にもなり、これが大きな差となるようです。 戸建てとマンションのそれぞれのメリット・デメリットは?これまで維持費の点から一戸建てとマンションを比べてきましたが、ライフスタイルや生活のしやすさなども、洗濯の基準になるでしょう。それぞれのメリットとデメリットを、比べてみます。 一戸建てのメリット●一戸建てのメリット:プライバシーを守りやすい
一戸建ては独立性の高い建物のため、マンションと比べて周囲の目を気になることがほとんどありません。 ●一戸建てのメリット:敷地内に庭や駐車場を設けられる
庭で家庭菜園をしたり、子どもの遊び場を設けたりできるのも、一戸建てのメリット。 ●一戸建てのメリット:土地を有効活用しやすい
2階や3階を設けることで、土地を有効活用しやすいのも一戸建てのメリットでしょう。 ●一戸建てのメリット:自由にリフォームできる
マンションでリフォームする際には、管理規約による制約や専有部分のみに限られるといった縛りがあります。 一戸建てのデメリット●一戸建てのデメリット:セキュリティに不安
一戸建てはプライバシーが守りやすい反面、防犯の点ではマンションよりも脆弱になりがちです。 ●一戸建てのデメリット:将来的に家事動線が負担になることも
2階や3階建ての家の場合、家事動線によっては効率が悪くなることもあります。 ●一戸建てのデメリット:資産価値が保ちにくいケースも一般的に、木造一戸建ての建物の価値は25年前後でなくなるといわれ、マンションよりも資産価値の低下スピードは早いとされます。ただし、リノベーションなどで資産価値を保つ方法はありますし、土地の価値は下がりにくいため、長期的な視野でみればマンションよりも保てるケースはあります。 マンションのメリット●マンションのメリット:立地が良い物件を買えやすい
マンションは、駅近など立地条件の良いところに建つ物件が多いです。 ●マンションのメリット:セキュリティ面で安心
敷地内に防犯カメラやオートロックが設置されるなど、セキュリティの点で安心感が高いこともマンションのメリットでしょう。 ●マンションのメリット:日当たりや展望が良い
中高層階に住み、周りに高い建物がないマンションであれば、日当たりや風通しの良い環境を保てます。 ●マンションのメリット:バリアフリーの点でも安心
一般的なマンションだと1フロアで移動できるため、バリアフリーの点でも安心です。 マンションのデメリット●マンションのデメリット:騒音など隣人トラブルが生じやすい
居住者が壁一枚を挟んで住んでいるため、隣人トラブルが生じやすいのがマンションのデメリット。 ●マンションのデメリット:近所付き合いが希薄になりがち
一戸建ての場合、町内会や自治会など、何かと近所付き合いが多いですが、マンションではこうしたつながりが希薄になりがちです。 ●マンションのデメリット:リフォームに制約がある
リフォームに制限が多いことも、マンションのデメリットです。 まとめ一戸建てとマンション、どちらが住みやすいかは、人それぞれの価値観によっても異なります。トータルの維持費用を抑えたり将来的な増改築を検討したりするうえでは、一戸建てのほうが有利といえますし、生活の利便性やセキュリティなどを重視される方なら、マンションの方が暮らしやすいでしょう。どちらが自分たちにとってベストなのか、時間をかけて考えていきましょう。
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