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頭金ゼロで家は買える?仙台・宮城エリアの初心者必見!メリット・リスクと失敗しない秘訣を徹底解説

2025-06-12

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頭金ゼロであれば、気に入った物件が出たタイミングで購入を検討できるので、“住みたい時”に合わせてマイホームを手に入れられるチャンスが広がります。

 (2)手元資金を他の用途に回せる

頭金のほとんどを住まいのために使ってしまうと、引っ越し費用や家具家電の購入費用、子育てや教育資金などが不足するかもしれません。

頭金をゼロにすることで、手元に残った資金を当面の生活費や教育費、あるいは将来的なリフォーム用資金などに充てられるメリットがあります。

 (3)住宅ローン控除の恩恵が大きくなる可能性

住宅ローン減税(住宅ローン控除)は借入残高に対して一定の割合で所得税から控除される仕組みです。

頭金を多く入れて借入額が小さくなると、その分ローン残高が減るため控除額も減少してしまいます。

逆に借入額が大きい場合には、その分控除額が増えるため、結果的に手元に戻ってくるお金が多くなる可能性があります。

 


 

3. 頭金ゼロで家を買うリスクとデメリット

メリットだけを見ると「頭金ゼロはお得」と感じるかもしれませんが、その裏側には見逃せないリスクやデメリットも存在します。

(1)ローン審査が厳しくなりやすい

金融機関側としては、頭金を用意できない=資金的に余裕がないと捉えられることもあり、ローン審査を通すハードルが高まる傾向があります。

また、融資率が100%に近づくほど「フルローン扱い」になり、条件が厳しくなるケースもあるため、審査に通らない、または通っても金利が高めに設定されることがあります。

(2)返済総額が増える

頭金を出さないぶん借入額が増えるので、その分毎月の返済額も上がり、総返済額に占める利息の割合も大きくなります。

結果として、数十万円〜数百万円単位で支払い負担が増えてしまうことも考えられます。

(3)担保割れのリスク

購入した物件の価値が下がり、売却しようとした際にローン残債を下回る価格でしか売れないケースがあります。

いわゆる「オーバーローン」と呼ばれる状態で、物件の売却代金ではローンを完済できず、自己資金をさらに投入しなければならないリスクが高まります。

(4)繰り上げ返済をしないと負担が膨らむ可能性

頭金ゼロで借り入れをスタートすると、将来的に繰り上げ返済をしない限り、借入残高が大きいまま長期間支払い続けることになります。

金利の変動リスクがある変動金利型のローンであれば、金利上昇が負担に大きく影響することもあるでしょう。

 


 

4. 宮城・仙台エリアにおける頭金ゼロ購入事情

地域による価格帯の差

宮城県・仙台市といっても、エリアによって価格の差は大きいです。

中心部の人気エリアや新興住宅地などは地価が上昇傾向にあり、物件価格も高めになっています。

一方で少し郊外に行くと、比較的リーズナブルな価格帯の物件があるのも事実です。

希望するエリアや環境によって、頭金ゼロで購入を考える場合のローン負担も変わるため、物件探しの際は価格相場をよく確認することが大切です。

 近年の金利状況

超低金利時代といわれて久しい日本ですが、将来的に金利が上昇に転じる可能性は否定できません。

頭金ゼロでのフルローンを組む場合は、金利上昇リスクをより強く意識する必要があります。

特に変動金利型ローンでは、数年後に金利が上がると返済負担が一気に増える可能性があるので注意が必要です。

 頭金ゼロローンを取り扱う金融機関の選び方

頭金ゼロでも融資を行ってくれる金融機関は存在しますが、その条件や金利設定はさまざまです。

フルローンや頭金5%、10%といった形での対応を行う銀行もあれば、物件価格以外に諸費用(登録免許税や火災保険料など)までローンに含めてくれる場合もあります。

なるべく複数の金融機関を比較検討し、金利や手数料、審査基準などを見極めることが重要です。

 


 

5. 頭金ゼロで購入する際の注意点と対策

頭金ゼロで住宅を購入するには、しっかりとリスクヘッジを行うことが欠かせません。

以下のポイントを押さえておけば、購入後の返済負担を抑え、安心して暮らしを続けられる可能性が高まります。

 (1)無理のない返済計画を立てる

まずは月々の返済額を、世帯の手取り収入の25~30%以内に抑えるように計画しましょう。

たとえば手取りが30万円の場合は、7万5千円〜9万円程度が月々の返済額の目安となります。

ここを超えると家計の圧迫要因となり、教育費・生活費の確保が難しくなる可能性があります。

 (2)金利タイプに注意する

固定金利型
借入時に決まった金利が一定期間(または全期間)変わらないため、返済計画が立てやすい。

 

変動金利型
短期プライムレートなどに応じて、半年ごとに金利が見直されるタイプ。低金利時にはメリットが大きいが、将来的に金利が上がるリスクも高い。

 

頭金ゼロのフルローンに近い借り方をする場合、金利が上昇すると返済負担が大きく跳ね上がります。

将来のライフイベントや収入変化を見据え、固定金利か変動金利かを慎重に検討しましょう。

(3)繰り上げ返済を積極的に活用

頭金を準備しない代わりに、購入後にボーナスや臨時収入があった際は繰り上げ返済に回すという考え方も大切です。

繰り上げ返済を行うことで、元金を早期に減らせるため総返済額の軽減や返済期間短縮につながります。

(4)諸費用の把握を忘れない

住宅購入には物件価格だけでなく、仲介手数料や印紙税・登録免許税、火災保険・地震保険などの初期費用がかかります。

これらを合わせると、物件価格の5~8%前後になることが一般的です。

頭金ゼロでの購入を考えるなら、少なくとも諸費用部分は自己資金を用意するのか、それともローンに組み込めるのかを事前に確認しておきましょう。

(5)資金計画をプロに相談する

頭金ゼロでのローン選びや返済計画は複雑になりがちです。

ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなど、専門家に相談することで適切なアドバイスを得られます。

自身の年収や家族構成、将来のライフプランに合った返済シミュレーションを立ててもらい、無理のない計画を作成するのがおすすめです。