家の片付けは、不動産売却の成功率を左右する重要な要素の一つです。
荷物が散乱していると、部屋はきれいに見えません。
一目見たときの印象が良くないと、物件写真の写りも悪くなります。
汚く不衛生に見える物件は、内覧の問い合わせ数が伸びず、売却価格が下がってしまうため、不動産を早く高く売りたいなら、効率良く片付けを進める知識が必要です。
本記事では、不動産売却における片付けの重要性と、片付けを上手に進めるポイントをご紹介します。
	
		
			家を売るときは荷物を片付けよう
	
	
		●空き家にした方が部屋はきれいに見える
	
		不動産を売るときは、家の中に何もない状態、いわゆる空き家にするのがおすすめです。
なぜなら、家具や私物を全て運び出して空き家にすると、部屋が広く見えるから。
持ち主の荷物が残った状態、つまり生活感のある状態で物件写真を撮ったり内覧を行ったりすると、買い主に「他人の家」というイメージを与えてしまいます。
何もない状態を見せ、「自分ならこういう部屋にしたい」と想像してもらった方が成約しやすいので、好条件の不動産売却に片付けは欠かせません。
	
		●現状渡しは売却価格が下がる
	
		荷物などを残したまま、何か設備が壊れていたとしてもそのまま物件を引き渡すのが、現状渡しです。
現状渡しの不動産は、購入後に不用品の処分や荷物の片付けが必要で、荷物がある分、隅々まで状態をチェックできないため、基本的に売却価格が下がります。
自分達で片付けをすれば、不動産の売却価格を底上げできることも、売却前の片付けをおすすめする理由の一つです。
	
		●家の中が汚れていると物件写真の写りが悪くなる
	
		現代の不動産探しは、ほとんどの場合インターネット広告が入り口になっています。
インターネットに掲載する物件写真の写りが悪いと、それだけで内覧や価格交渉の問い合わせ数が減ってしまうため、不動産を良い条件で売却するためには、写りの良い写真が必要不可欠です。
	
		また、部屋の中に荷物があると、隅々まで掃除できず、圧迫感が出て部屋が狭く見えてしまいます。
印象の良い写真を撮るために、不動産の掃除と整頓は欠かせません。
	
		
			家の中を片付けるときのポイント
	
	
		●片付けのルールを決める
	
		片付けを効率的に行うために、ルールを決めましょう。
	
		- 床が見えるようにする
 
		- 2年使っていないものは捨てる
 
		- 自分の部屋は自分で片付ける
 
		- 保留ボックスを作って捨てるか新居に持っていくか迷ったときは放り込む
 
		- 衣類など雑に扱っても壊れないものはひとまずビニール袋で分類する
 
	
	
		上記のようなルールを作り、家族で共有することで、「どうやって片付けよう」と悩む時間を減らせます。
	
		●スケジュールを立てる
	
		家の中の片付けは、時間のかかる作業です。
タイムリミットやゴミ出し日を把握していないと、ゴミを出せずに放置する時間ができたり、作業を後回しにしてしまったりするので、「○日までに片付けを終わらせる」と期限を決めましょう。
期限から逆算し、「○日までに私室の片付けを終える」といった日程を立ててリビングなどに貼り出しておけば、「予定日までに片付けは終わる?」とお互いの進捗を確認しながら作業を進められます。
	
		
			不用品を片付けるとき頼りになるサービス
	
	
		●リサイクルショップ・古着屋・古本屋
	
		家具・家電・衣類・本など、まだ使えるものはリサイクルショップ等に持ち込んで買い取ってもらいましょう。
基本的に、不用品をまとめて売るより、本は古本屋、古着は古着屋に査定してもらった方が高く売れる可能性は高いです。
ダンボールに荷物を詰めて送るだけの買い取りサービスや、出張買い取りを行っている店舗などを賢く利用して、不用品をお金に変えましょう。
	
		●オークション・フリマサイト
	
		ある程度、高価なものや希少なものは、個別にオークションやフリマサイト・フリマアプリ等で売却するのがおすすめです。
まとめての買い取りだと価格が付かないものでも、お金になる場合があります。
	
		ただし、オークションやフリマサイトは、買い主が見つかるまで時間がかかりますし、発送手続きも必要です。
スケジュールに余裕を持ち、出品するアイテムを絞って利用しましょう。
	
		●荷物が大量にある場合は業者に依頼する
	
		- 不用品が大量にあってとても自力では片付けられない
 
		- 片付けが苦手
 
		- 物件写真撮影や内覧の予定が迫っている
 
	
	
		といった状況で、頼りになるのが片付け業者です。
	
		専門業者に荷物の処分や買い取りを依頼すれば、リサイクルや要不要の分別、廃棄物の処理等を任せられます。
作業時間や片付けをプロに任せ、浮いた時間で新居探しや内覧の準備等を行いましょう。
	
		
			まとめ
	
	
		家の中を片付けずに、不動産を良い条件で売るのは困難です。
時間も手間もかかりますが、売却前に家を片付けることで、物件の印象が良くなり売却価格の向上も狙えます。
片付けのコツは、片付けのルールを決めてスケジュールを立て、進捗を管理することです。
ただし、片付けが苦手な方も少なくありません。
	
		必要に応じてリサイクルショップや不用品の回収業者などを活用し、スムーズに不動産売却の準備を進めましょう。