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column 683.
不動産を売るときに知っておきたい両手仲介のメリットとデメリット2023-11-06
両手仲介とは、不動産売却を任せた仲介業者が、自社で買い主を見つけ、売り主と買い主の両方から仲介手数料を取る手続きのことです。 売り主からすると、買い主が見つかるなら良いのではと考えるかもしれませんが、両手仲介は「他社からの問い合わせを断る」ことで成立しているものも少なくありません。 両手仲介の良し悪しを知らないと、気づかない間に自分が損をする取引に巻き込まれてしまう可能性があるので、ここで両手仲介のメリットやデメリット、注意点を押さえておきましょう。 両手仲介とは?両手仲介とは、ある不動産業者が、売り主と買い主の両方を仲介し、双方から仲介手数料を受け取る手法のことです。
仲介手数料は、不動産売却または購入の仲介をしてもらうお礼として、売り主や買い主が業者に支払うお金のこと。
売り主の立場からすると、両手仲介でも片手仲介でも自分が支払う仲介手数料の額は変わりません。 両手仲介のメリット●運良く条件の合う買い主がいたらすぐに売却でき
売り主側から見た両手仲介のメリットは、業者によっては短期間で段取り良く不動産売却手続きを進められること。 しかし、たとえば売却の相談をした業者が、たまたま条件の合う買い主から住宅購入の相談を受けていた場合、「広告を見た方からの問い合わせ」を待つよりも早く不動産を売却できます。 ●買い主側との連絡や日程調整がスムーズ両手仲介の場合、売り主も買い主も同じ不動産業者に相談しているため、買い主との連絡がスムーズです。
片手仲介だと、
値下げ交渉を受けるのかどうか、残置物の扱いをどうするか、売買契約書を交わす日取りや不動産の引き渡し日を何日にするのか、全てにおいて時間がかかるのです。 両手仲介のデメリット●囲い込みのリスクがある
囲い込みとは、仲介業者に預けた不動産を自社で売るために、他社からの問い合わせや内覧の申し込みなどをシャットアウトする不法行為のことです。 ●売却価格が下がってしまう可能性がある不動産業者が受け取る仲介手数料は、不動産の売却価格が高ければ高いほど大きくなるため、売り主側の不動産業者は、できるだけ不動産を高く売れるようサポートしてくれます。
しかし、両手仲介の場合、単純に業者の利益が2倍になるので、多少売却価格が下がっても、業者だけは損をする心配がありません。 不動産売却を成功させるために必要なこと両手仲介の中でも悪質な行為である囲い込みは、業者同士のやり取りなので、基本的に売り主が囲い込みを突き止めたり回避したりするのが困難です。
ただし、実績があり、信頼できる不動産業者に売却を任せれば、悪質な両手仲介に巻き込まれるリスクを減らせます。
また、契約書の内容を見落とした結果、不利な契約を結んでしまう可能性もあります。 まとめ両手仲介は、囲い込みさえなければ素早く良い条件で不動産を売却できる手段です。 ただし、相談している業者が囲い込みを行っているどうかを、売り主が確かめるのは簡単なことではありません。 重要なのは、最終的に不動産を良い条件で売却することなので、不動産業者を選ぶ時は評判の調査や相見積もり、契約書のチェックなどを丁寧に行い、信頼できる不動産業者を探しましょう。 |