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column 134.
住宅ローンの金利タイプはどれを選べばいい?金利の種類ごとの特徴・選び方まとめ2016-06-29
不動産を購入するとき、大半の人が住宅ローンを利用します。
ただし、マイカーローンや消費者金融と同様に、住宅ローンも1種類ではありません。 今回は、自分に合った住宅ローンを選ぶ際に役立つローンの基礎知識として、
の違いを解説します。 住宅ローンの金利タイプにはどんなタイプがあるのか?●住宅ローンの金利タイプは3種類住宅ローンにおける金利のタイプは、
の3種類です。 同じ融資額のローンでも、金利のタイプによって完済までに支払う利息の総額が変わってきます。 ●住宅ローンの金利タイプ:全期間固定型
借入期間中、基本的に同じ金利のまま返済を続けるのが、全期間固定型の金利タイプです。
そんな全期間固定型住宅ローンのメリットは、返済プランの見通しを立てやすいこと。
また、住宅ローンの金利は、基本的に景気の状況に合わせて上下するものです。
ただし、固定金利型は、変動金利型に比べて金利の設定が高めです。 ●住宅ローンの金利タイプ:変動金利型
景気の状況に合わせて、利率が変わる金利タイプのことを変動金利型と呼びます。
また、変動金利型は、固定金利型よりも低金利のケースが多いです。
ただし、当然のことながら、変動金利型を選んだ結果、見直しによって金利が高くなる場合もあります。 ●住宅ローンの金利タイプ:固定期間選択型
固定期間選択型は、契約時に決めた固定期間が満了したときに、再度金利タイプを選べる契約のこと。 金融機関によっては、通常の固定金利型よりも金利が低く設定されているケースもあるので、うまく使いこなせれば住宅ローン金利を節約できるでしょう。 それぞれの金利タイプはどんな人に向いている?●リスクを避けたい人は全期間固定型がおすすめ住宅ローンを利用する際に、できるだけ将来的な返済リスクを抑えたい場合は、全期間固定型の金利タイプを選びましょう。
全期間固定型の金利タイプは、将来に渡って返済金額が一定です。 ●多少リスクを取っても金利の安さを求める人は変動金利型がお得
できるだけ安い金利で住宅ローンを利用したい人には、変動金利型の住宅ローンを利用しましょう。 ●状況に合わせて金利を見直したい人は固定期間選択型が最適
住宅ローンの金利は、その時々の景気によって左右されます。
といった状況を避けたいと考える人は、一定期間経過後に自分で金利のタイプを選び直せる、固定期間選択型がおすすめです。 とはいえ、固定期間選択型にも、「再選択時に金利が大幅に上がっていると、固定金利にしても変動金利にしても月々の返済額が増えてしまう」というリスクが存在します。 条件によって適切な金利タイプは違うので、ローン契約時の好みやライフプラン、収入の計画等に合わせて、できるだけメリットの多い金利タイプを選びましょう。 住宅ローンの借入先の選択肢●住宅ローンの借入先:民間の金融機関
民間の金融機関、主に銀行では、メガバンク以外にも地方銀行やネット銀行で住宅ローンを取り扱っています。 普段給与の受け取り等に使っているメインバンクが一番お得な人もいれば、金利や付帯サービスを考えてあまり使っていない銀行でローンを組んだ方が良い場合もあるため、ある程度、好みや利益を重視して選ぶと良いでしょう。
ただ、民間の金融機関が実施している住宅ローンは、選択肢が豊富過ぎて比較・検討に時間がかかるというデメリットも持っています。 ●住宅ローンの借入先:フラット35
「住宅金融支援機構」という政府の機関と、民間の金融機関がタッグを組んで用意している政府系ローンの代表格が、フラット35です。
月々の返済とは別に、元金だけを減らせる「繰り上げ返済」の手数料も無料で、省エネ性能の高い住宅等を購入する場合はより金利の低いプランを選択できます。
ただし、フラット35も、「どの窓口から申し込むか」によって若干金利や手数料が変わってきます。 ●住宅ローンの借入先:財形住宅融資財形住宅融資とは、サラリーマンとして会社で財形貯蓄をしている場合に、「これまでに積み立てた金額×10倍の90%」までお金を貸してもらえるローンのことを指します。 基本的に、財形貯蓄を実施している企業に所属している人を対象にしたローンなので、
といった人は財形住宅融資を利用できません。 また、
などの利用条件もあります。
ただし、公的な融資の一種ということもあり、財形住宅融資のローンは銀行系の住宅ローンよりも低金利です。 それぞれの借入先はどんな人に向いている?●付帯サービスを重視する場合は民間の銀行ローンがおすすめ
など、生活に密着したお得なサービスがある場合は、民間の金融機関で住宅ローンを組むことを検討してみましょう。
付帯サービスの充実度でいえば、民間の金融機関から提供されている住宅ローンの方が便利です。 ●融資の受けやすさを大切にしたいならフラット35が便利
「低金利で固定金利のローンに興味がある」 保証人なしでも融資を受けられるほか、金利も固定なので返済プランを計算しやすいという強みも持っています。 ●サラリーマンやお子さんのいる世帯は財形住宅融資を選ぶとお得もし、サラリーマンとして正社員で会社勤めをしており、在籍している企業で財形貯蓄をしている場合は、財形住宅融資から住宅購入資金を借りましょう。
財形住宅融資は、公的なローンの一つなので金利が安くてお得です。 住宅ローンの借り入れ方法の種類と注意点●住宅ローンの借り入れ方法:ペアローン
ペアローンとは、
住宅ローン契約を2人分結ぶのが特徴で、夫婦は互いにお互いの連帯保証人となります。 夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むので、二人とも住宅ローン控除を利用できるというメリットもあります。
ただし、ペアローンは通常の住宅ローンに比べて、各種手数料が2倍必要です。 世帯としての返済負担とリスクが高くなりがちなので、利用する場合はメリットとデメリットを慎重に比較しましょう。 ●住宅ローンの借り入れ方法:連帯債務
連帯債務型の住宅ローンは、
夫または妻のどちらかがメインの契約者となり、もう一方が連帯債務者となります。 ローンの返済義務を2人で背負っていることから、夫婦の両方が住宅ローン控除を利用できます。
ただし、連帯債務者が団体信用生命保険(契約者が亡くなったときにローン残債を肩代わりしてくれる生命保険)の対象になるのは、フラット35のみ。 ●住宅ローンの借り入れ方法:連帯保証
「3,000万円のローンを夫または妻が契約し、もう一方がその連帯保証人になる」 連帯保証人は、契約者がローンの返済を滞納したときにすべての責任を負う存在であり、ローンの契約者ではないので、住宅ローン減税や団体信用生命保険を利用できません。
ただ、万が一契約者が事故や病気で亡くなった場合は、契約者の団体信用生命保険でローンを完済した不動産を残せます。 まとめ住宅ローンと一口にいっても、金利タイプ・借入先・借り入れ方法などが細かく違います。
「メインバンクで住宅ローンの案内を受けたから」 と安易に住宅ローンを決めると、10年後・20年後に後悔する可能性もあるため、適切な知識を習得して、自分に合ったローンを選びましょう。
とはいえ、大量に存在する住宅ローンの中から、自分たちに合うものを見つけ出すのは大変です。
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