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column 804.
保険料は節約できる!?保険プランの見直し方法や最低限の保障とは?2022-07-14
医療保険をはじめ、保険の見直しを行う際に、「節約」が目的化している方もいらっしゃいます。
ただし、何を見直すかわからなければ不要な保障内容をつけてしまい、結果的に無駄な保険料を払い続ける可能性があります。 節約以外にもある医療保険の見直しが必要な理由
現在の医療保険に加入したときは、そのプランや保障内容がベストだったかもしれません。
いま加入している医療保険に、リスクの小さいところに保障内容を手厚くしていたり不要な特約を付帯したりしていることもあるでしょう。 ●本当に必要な保障を備えられる
いまの医療保険に加入する際、保険会社に勧められたプランを選んだり、なんとなく特約をつけたりと、十分に検討されなかった方も少なくないでしょう。 保険の見直しを行うことで、いまの自分やこれからの自分にとって本当に必要な保障内容を確認できますし、的確なプランや特約を選ぶことで万一のときでも安心して備えられます。 ●ライフステージの変化に対応できる本当に必要な保障内容は、年齢やライフステージによっても変わります。
たとえば、結婚したり子どもが生まれたりすれば家族のために十分な備えが必要でも、子どもが独立して新しい家庭を持てば不要になる内容も出てくるでしょう。 こうしたライフステージの変化にも、そのときに適した保険に見直すことで対応しやすくなります。 ●現代の医療にあわせられる医療技術の進歩に伴い、入院期間や治療費などは、昔とは変わっています。
かつては不治の病といわれた「がん」も、早期発見などの技術進歩によって完治できるだけでなく、高額だった医療費も比較的に抑えられるようになってきました。
こうした医療の進歩や環境の変化に対応するため、保険の見直しも必要になってくるでしょう。 医療保険を見直すデメリットは?
医療保険の見直しによりさまざまなメリットを受けられる一方で、保険商品によっては、今すぐ見直すとデメリットになるケースもあります。 解約返戻金は、保険を途中で解約すると、その時点で積み立てられている額を受け取れますが、解約のタイミングによっては納めた保険料の総額よりも少なくなる場合があります。
また、解約返戻金の積み立てには「予定利率」という利率にもとづいて行っていますが、その利率は、昔に契約した保険ほど高い傾向があります。同じ積立額であれば、予定利率が高いほど保険料を安くできるため、現在の低利率の商品に乗り換えると保険料が上がる可能性があるのです。 医療保険を見直すタイミングとは?
長い人生のなかで、医療保険の見直しに迫られるシーンがいくつかあります。 ●保険が満期を迎えたとき
定期保険の場合、契約期間が終われば、同じ保険を更新するか別の保険に加入するかの判断に迫られます。 ●ライフステージが変化したとき結婚や出産、子どもの独立、マイホームの購入、定年など、ライフステージの節目も保険を見直すタイミングです。
これらの時期は、何かとお金が必要になったり、収入に変化があったりする時期とも重なります。 ●家計に大きな変化があったとき
ライフステージの節目以外にも、家計に大きな変化が生じるシーンは何度かあるでしょう。
こうした家計の変化があったときも見直しのタイミング。 ●法律の改正や経済状況が変化したとき医療保険は、法律の改正や経済の影響を受けやすい商品でもあります。
たとえば、介護保険制度。以前は、保険料の負担割合は1割でしたが、平成30年から一定以上の所得がある場合は3割に引き上げられました。
また、保険は金融商品の一つですから、市場経済の影響を受けやすいです。 こうした、法律や制度が改正されたとき、経済状況が大きく変わったときも保険を見直して、将来に備えることが大切です。 医療保険を見直すポイントとは?
医療保険を見直すといっても、どこを見れば良いかわからないまま見直すと、効果は半減します。 ●必要な保障は何か
いまの自分や将来の自分にとって、必要な保障を知ることが大切です。
たとえば、40歳を超えるとがんや生活習慣病のリスクが高まりますから、それに備えたい方もいらっしゃるでしょう。 昔なら長期入院が必要だった病気も、最近は短期入院と通院をあわせて治療を進めるケースが増えています。通院の場合、保険適用外になる商品がほとんどですから、通院保障が受けられるかも確認すると良いでしょう。 併せて、日額の入院給付金や手術給付金といった必要な保障額についても、家計の状況を踏まえながら検討することが大切です。 ●保険料は適切か
保障内容を充実させると、保険料が高くなります。
仮に、「いま納めている保険料だと家計の負担が大きい」という場合は、必要性の少ない特約を外したり、もっと安い保険に入り直したりするなど、保険料を抑える方法を考える必要があります。 ●契約内容を途中で変更しやすいか
新たな保険商品を決める際に、契約内容を変えられるかどうかも確認したいポイントです。 医療保険を見直すときの注意点
医療保険には、「公的保障などではまかなえない部分を補う」という役割もあります。
たとえば、企業に勤めている方なら勤務先の福利厚生にさまざまな保障がついていることがあります。 ●健康状態によっては加入できないこともある健康上の理由で、保険に加入できないケースがあることも、注意点の一つです。
医療保険や生命保険の申し込み時には、「告知書」という保険会社の審査に必要な書類を作成します。 既往歴のある方は、新しい保険に加入してから古い保険を解約するなど、加入できなかったときのことも想定しておくことも大切です。 まとめ
医療保険の見直しをする際には、単に保険料の安い商品へ乗り換えるだけでなく、いまの自分やこれからの自分に必要な保障内容を見定め、必要なプランや特約を選ぶことが重要です。 ニーズにマッチする商品を探すのは難しい作業ではありますが、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談できるところもありますので、見直しの方法がわからない方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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