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column 855.
マンションの長期修繕計画って何?どうして必要なのかを解説2023-07-26
マンションの長期修繕計画とは、建物の将来的な修繕やメンテナンスを滞りなく実施するために立てる、修繕計画のことです。 長期修繕計画を守れていなかったり、定期的な見直しが行われていなかったりすると、一見良い物件でもマンションの資産価値は維持できません。 マンションを買う方も、今分譲マンションに住んでいる方も、長期修繕計画の重要性を把握しておきましょう。 マンションの長期修繕計画って何?●マンションを長持ちさせるために必要な修繕計画のこと
マンションの長期修繕計画は、建物をできるだけ長く快適な状態に保つために必要な、修繕計画・資金計画のことです。
ただ、マンションのような大きな建物は、メンテナンス費用が100万円、1,000万円単位になることも珍しくありません。 ●修繕積立金と修繕積立基金の違い
マンションのメンテナンスに使うためのお金には、修繕積立金と修繕積立基金というものがあります。 マンションの長期修繕計画はなぜ必要なのか●今後数十年で必要なメンテナンス費用の見通しを立てるため
マンションの長期修繕計画が必要な理由は、今後いくら必要なのかわかっていれば、資金の見通しを立てやすいからです。 しかし、設備の寿命から、いずれ必要になるメンテナンス費用を逆算し、毎月少しずつ徴収すれば、無理なく必要額を用意できます。
また、長期修繕計画を作って共有すれば、マンション住民が何のためにお金が必要なのか、集めたお金をどう使うのかを各自で確認できるのもポイントです。 ●不動産の買い主へ資金の健全性をアピールするため
マンションの長期修繕計画は、建物の将来的なメンテナンス予定や、資金計画の健全性をアピールする要素の一つです。 長期修繕計画に含まれる主な項目
長期修繕計画に含まれる主な項目は、
建物に関しては、外壁の再塗装・鉄材のサビ止め・防水工事・タイルの補修・ドアなど建具の交換・立体駐車場の整備の頻度や予算を推計します。 また、項目によってメンテナンスの頻度は違うため、必要な時に必要な修繕工事ができるように、修繕積立金の収支や、どのメンテナンスを同時に行うと効率的かなども計算しておきます。 長期修繕計画は国交省のガイドラインをお手本にしよう●国土交通省のガイドラインに従うのが基本
長期修繕計画を作成する場合、国交省が公表しているガイドラインをお手本にしましょう。
また、法改正等によって国交省のガイドラインが更新されたときも、修正が楽です。 ●専門家に頼んでガイドラインを整備することも
長期修繕計画を見直したり、ほかのマンションにはない独自の設備があったりする場合、マンション管理士のような専門家に頼んでガイドラインを整備してもらうこともあります。 長期修繕計画は5年毎の見直しが必要
マンションの長期修繕計画は、5年に一度見直しましょう。 マンションの長期修繕計画を確認・見直すときの注意点●積立金が足りない場合は早めに対処する突発的な故障で積立金を切り崩したり、想定以上に空室ができて修繕積立金を確保できていなかったりする場合、借入・修繕積立金の値上げ・一時金の徴収などをする必要があります。 「お金が足りない」という問題を先送りすると、資金不足で必要なメンテナンスができず、住みづらく資産性も低いマンションになってしまうので、積立金が足りない場合は早めに管理組合内で話し合いを行い、対処方法を決めましょう。 ●修繕積立金の値上げや一時金の徴収をするときは根拠を付ける
修繕積立金の値上げや一時金の徴収をするときは、客観的に見て納得できる根拠を付けることが重要です。 まとめ
マンションの居住性と資産性を維持するためには、長期修繕計画が必要不可欠です。
ただし、理想の長期修繕計画があっても、計画通り修繕予定が進むとは限りません。 |