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column 908.
ブラックリストに載ったら住宅ローンは使えない?審査に通るためのポイント2025-04-17
一般的に、ブラックリストに載っている人は「住宅ローンの審査に通りづらい」といわれます。 ただ、ブラックリストに載ったとしても、住宅ローンの審査に通るためにできることはありますから、あきらめてはいけません。 ここでは、ブラックリストに載ってしまうケースやそれを確認する方法、住宅ローンの審査に通るための対処法についてお伝えします。 ブラックリストとは?ブラックリストとは、銀行やカード会社などが加盟する信用情報機関に報告された「金融事故の記録」のことです。
信用情報機関では、ローンの借入状況や返済状況といった個人の信用情報を登録しています。
住宅ローンの審査において金融機関では、申込者の信用情報に「金融事故の記録がないか(ブラックリストに載っていないか)」を、信用情報機関に確認します。
ちなみに、日本の信用情報機関には「CIC」「JICC(日本信用情報機構)」「KSC(全国銀行協会)」という3つの組織があります。 ブラックリストに載ってしまうケース
個人の信用情報に登録される「金融事故」とは、どのような事象をいうのでしょうか。 ●返済の延滞カードローンやキャッシングなどの返済を、長期間延滞したり延滞を繰り返したりすると、信用情報機関に報告され異動情報が記録されます。 各信用情報機関のホームページによると、CICでは「61日以上または3ヵ月以上の延滞」があった場合に、またJICCでは「3ヵ月以上の延滞」があった場合に、金融事故として報告されるようです。 ●多重債務者・代位弁済をした人短期間で複数のローンを借り入れている人は、「借金を返済できない可能性が高い」とみなされ、ブラックリスト扱いにされる場合があります。 また、保証会社などの第三者が返済を立て替える「代位弁済」を行った人は、返済能力に問題があるとして、金融事故の記録が残ります。 ●債務整理
借金の減額や支払猶予といった債務整理をした人も、ブラックリストとして扱われます。 ●クレジットカードの強制解約
クレジットカード会社が「返済能力がない」とみなし、会社都合で強制的に解約された人もブラックリストに掲載されます。 ブラックリストに載る期間
信用情報機関に登録された金融事故の記録は、一生残るわけではありません。 つまり、一定期間を過ぎるとブラックリストから外されるため、住宅ローンの審査に影響を与えなくなるということです。
では、どれくらい経過するとブラックリストから外されるのでしょうか。
ここで注意したい点として、これらの期間は「返済完了日から起算した年数」であること。 ブラックリストに載っているか確認する方法
信用情報機関に金融事故の記録が登録されても、本人には何の連絡もありません。
こうしたことにならないよう、あらかじめ信用情報機関に「情報開示」の請求をするのも一手です。 ローンを延滞した経験があるなど心当たりのある方は、以下の方法で開示請求されることをおすすめします。 ●CICの情報開示の方法CICは、インターネットまたは郵送で情報開示の請求ができます。
インターネットを利用する場合、パソコンやスマートフォンの画面上で即時に確認できる点がメリット。
郵送の場合は、所定の開示申込書のほか本人確認書類(写し)が必要です。
※CICの情報開示ページ ●JICCの情報開示の方法
JICCは、スマホアプリから情報開示を請求できます。 なお、クレジットカードで本人認証をする際には、カード会社に届出の電話番号から発信して確認する必要があります(マイナンバーカードで本人認証する場合は、電話発信は不要です)。
開示結果は、メールまたは郵送で通知されます。
※JICCの情報開示ページ ●KSCの情報開示の方法KSCは、インターネットまたは郵送で情報開示請求ができます。
インターネットの場合は、本人認証にはマイナンバーカードが必要です。
郵送の場合は所定の開示申込書のほか、本人確認書類(写し)が必要です。
※KSCの情報開示ページ ブラックリストに載ったときの住宅ローン審査の対処法ブラックリストに載っている人は、基本的に「住宅ローンの審査に通らない」と考えてよいでしょう。
ただし、絶対に住宅ローンを使えないわけではありません。 ●金融事故の記録が消滅するまで待つ
信用情報機関が登録している金融事故の記録は、5~7年程度で削除されます。
ただし、待っているあいだにローンの延滞を繰り返したり新たな借金を作ったりすると、いつまでもブラックリストから削除されない恐れがあります。 ●審査基準が厳しくない金融機関を選ぶ
住宅ローンの審査基準は、金融機関ごとに異なります。
審査に通りやすくするには、「頭金を増やす」のもポイントです。
また、頭金が多いほど借入額は少なくなるため、返済負担率を抑えられることも審査に通りやすくなる理由です。 自己資金が少ない方は、親から借りることも検討されてはいかがでしょうか。 ●申込者をパートナーにするたとえば、夫婦共働きで夫がブラックリストに載っている場合、妻に住宅ローンの申込者になってもらうという方法もあります。
ただし、パートナーの年収が少ないと借入額も少なくなるため、希望する物件が購入できない可能性があります。 まとめ
ブラックリストに載っている人は、住宅ローンの審査に通らない可能性が非常に高いです。
住宅ローンは、長期にわたり返済を続けていくものです。 |