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column 54.

災害の多い日本・いざというときどこへ逃げる?

2015-11-27

日本列島は全体を火山帯に覆われ、また台風の通り道になりやすいこともあり地震・津波・大雨などの災害が多い場所です。特に近年は地球温暖化による気候の変動などもあり、災害は激甚化する傾向にあります。そのため、日本に住んでいる以上、どこであっても避けられないのがこうした災害に対する備えですが、平時はついつい忘れてしまいがちなことも。
そこで今回は東日本大震災で大きな被害を受けた東北に住む皆さんに、緊急時の避難場所を把握しているかどうかアンケートをとってみました。

【質問】
東北に住んでいる人に聞きます!非常事態に避難する先って把握していますか?

【回答数】
把握している:80
把握していない:20
 

 

 

確実に防災意識は高まっている!大多数の人が避難場所を把握済み

アンケートの結果、80パーセントという圧倒的多数の人が避難場所を「把握している」と答えました。
 
 

・どの地域に住んでいたとしても、避難先を把握しておくことは大切です。命大事に。
   (30代/男性/無職)
・東日本大震災以来、かなり気にするようになりました。自治体のサイトでチェックしたりしています。
   (40代/女性/パートアルバイト)
・非常事態に非難する先は、一応把握しています。しかし、家族が把握しているかはわからないので、一度話したいと思います。
   (30代/男性/会社員)
・地震がいつどこで起きるかがわからないので、非常事態に避難する先を把握しています。
   (30代/男性/会社員)

やはり地元で未曾有の大災害が起きるという経験を実際にしているだけに、東北では防災に関して高い意識を持つ人が多くなっているようです。もちろん東北に限らず日本のどこであっても災害のリスクはありますから、自治体のホームページなどで緊急時の避難場所を確認し覚えておくことが大切です。
また、災害はいつなんどき襲ってくるかわからないもの。昼間は学校や職場など家族が別々の場所にいるという人も多いでしょうから、いざというときの集合場所などについて日頃から確認しておきたいものですね。
 

うちは大丈夫…そんなふうに過信していませんか?

一方、「把握していない」と答えた人も20パーセントいます。どういった理由があるのでしょうか。

・内陸に住んでいるのであまり危機感というのはあまりないのかもしれません。
   (30代/男性/自由業・フリーランス)
・自分自身の居住地が岩盤が固く、また沿岸部からもある程度離れているので避難への意識があまりなく、避難先を把握する必要がないと思っていたからです。
   (20代/女性/パートアルバイト)
・まだ単身で引っ越して間もなく、仕事が忙しいので、避難先は確認していない。
   (50代/男性/会社員)
・2ヶ月前に転職してこちらに来たばかりなので、そういった場所を把握していません。
   (30代/男性/会社員)

自分の住んでいる場所は安心、そんなふうに思い込んでいる人も案外少なくないのでは?ですが内陸であっても地震は起きますし、急な大雨に見舞われることもあります。今はいつどこで何が起きるかわからない時代ですから、自分だけは大丈夫と過信するのは危険ですね。また、単身だから、引っ越したばかりだからなどの意見も見られますが、引っ越してすぐに災害が起きることもあり得ます。引っ越しの際にはまず避難場所を確認する、ぐらいの意識を持ってもよいのではないでしょうか。

 

避難場所・帰宅ルート・家族との連絡方法を確認しておこう

東北地方を襲った東日本大震災はあまりにも規模が大きく犠牲者も多く、強い衝撃を受けたという人も多いでしょう。特に地元の人にとっては決して忘れられるものではなく、それが防災意識の高まりにつながっていることが今回のアンケートにもあらわれています。災害時に最も大切なのは命を守ることですが、それには迅速な避難が必要。自分の住む地域の避難場所はどこなのか把握しておくのはもちろん、仕事先で災害にあったときの帰宅ルートや家族との連絡方法などもぜひ確認しておきたいものですね。

 

 

 

・調査地域:全国
・調査対象:年齢不問・男女
・調査期間:2015年10月21日~2015年11月4日
・有効回答数:100サンプル